宅配♯2 業務委託契約とは

今回は【#2 業務委託契約とは】を説明します。

この項目は今まで一度も個人事業主として働いたことがない方に向けて執筆致しました。

宅配の求人は、正社員や契約社員などの募集の他に業務委託で募集されていることがとても多いです。

そして、業務委託契約で募集している企業はヤマト運輸、佐川急便、郵便局などの誰もが知っている企業ではなく、そういった会社から宅配業の委託を受けて、集めたドライバーにさらに宅配の仕事を割り振る、いわゆる宅配の仲介企業がほとんどです。

募集要項に『郵便局様の荷物を個人宅に運ぶお仕事です。』など明確に記載されていることもありますが、基本的には『大手宅配会社様のEC商品の配送です』としか記載されていないこともあります。

こういった場合は契約の面談時や事前の連絡などで詳しく内容を聞くしかありません。

また今後の項目で【仲介企業の選び方】も説明していきますが、今回はそもそも業務委託契約で働くということはどういうことなのかについて説明しています。

業務委託契約とは働き方の1つで
正社員やアルバイトは企業と雇用契約を結ぶのに対して、個人事業主は企業と業務委託契約というものを結び、給与ではなく報酬として対価を得ます

一般的に業務委託契約では正社員などの雇用契約と違い、社会保険や雇用保険には入れず給与もない為、家計面が不安定になるデメリットがありますが、成果報酬型の対価であれば成果を上げれば上げるほど(宅配の場合、配達完了が多ければ多いほど)報酬は上がるので雇用契約よりも稼ぎやすくはなります。

そのため、巷でたまに聞く『宅配が稼げる!』と言う話は、個人事業主として業務委託契約で働いて成果報酬を稼ぐということを指しているのではないかと思われます。

※業務委託契約でも独自の組合保険などがある場合もあります

ちなみに個人事業主の報酬には大きくわけて、固定報酬型』と『成果報酬型』の2つがあります。

固定報酬型の場合は、日当などで報酬額が決まっているため何個荷物を配達しても稼ぎは変わりません。

そして本来であれば個人事業主の場合、自分で営業活動をして事業を提供できるお客様を見つける必要がありますが、上記の通り宅配業の場合は個人事業主を宅配の大手企業に仲介してくれる企業が数多くあり、indeedなどの求人情報を見てみるとたくさんの仲介企業がドライバーを募集しています。

その為、宅配の場合は個人事業主だからと言って自分で営業に行く必要がなく、通常の仕事探しと同様募集に応募すれば良いのです。(募集要項に業務委託と書かれているものを選んでください。)

しかし、この所属する仲介企業の良し悪しによっても手取り額は大きく変わってしまいます。

その点については【宅配♯9経費について】で詳しく書いていますので、気になる方は是非そちらもご覧ください。

そして、個人事業主として業務委託契約を結び、発生した報酬額は毎年年始に確定申告を行い、税の申告をしなければいけません

そこが面倒に感じる方も多いと思いますが、しっかりと税金について学ぶ機会にもなりますし、最近では便利な確定申告用のソフトなどもあるので思っているよりはスムーズにできると思います。

また、確定申告には白色申告と青色申告の2種類がありますが、青色申告で提出した方が節税できます。

節税と聞くと脱税なのかと思ってしまう方もいらっしゃるかもしれませんが、何も対策をしないと税金は本来よりも多く支払わなければいけなくなることも多々あります。

その内の1つが確定申告を白色でするのか青色でするのかということなのですが、白色で申告すると確定申告がかなり簡単にできる反面、税金を少し多く支払わなくてはいけなくなります。

その反面、青色申告で確定申告をすると帳簿をつけることが義務になるなど白色申告より少し確定申告の難易度はあがりますが、その分納税額が安くなるといったメリットがあります。

先ほども記した通り、今では確定申告用のソフトが多くあるので難易度は上がるとはいえど、比較的簡単にできると思いますので、ぜひ青色申告をしてみてください。

青色申告では開業後2ヶ月以内までに申請すれば青色申告ができるようになるので、まずは申請を出してみてください。

申請は国税庁のサイトから申請方法を調べることができます。

また、現在は多くの税理士さん等の専門家がYouTubeなどで丁寧に説明されているので、詳しく知りたい方はそちらも参考にしてみてください。

では【#2 業務委託契約とは】の説明は以上です。

次の項目では【#3 宅配ドライバーの1日】を紹介しています。ご興味のある方はぜひそちらもご一読ください。

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