宅配♯5 繁忙期について
今回は【繁忙期】の様子について説明していきます。
【♯3 宅配ドライバーの1日】で通常時の1日を紹介しましたが、今回は繁忙期です。
繁忙期は、【♯3 宅配ドライバーの1日】で紹介したスケジュールとは全く違い、朝出勤してからあまり休憩を取らずに21時まで配達作業をしていることが多くなります。
繁忙期はどの配送業者さんも『お中元』や『お歳暮』の時期が重なる7月と12月がピークになることが多いと思いますが、卒業生が引っ越しして新入生が引越ししてくる『学生寮や学生アパートの多い地域』は3月•4月も忙しくなるなど地域の特性によって繁忙期が他の地域の特性と少し違う場合もあります。
荷物の個数は通常時で120個前後の地域でも繁忙期は160個〜200個くらいに増えます。
運が良ければ1件あたり複数個届いていることもありますが、だいたい1件あたり1個なので単純に荷物が200個くれば200件ということも多いです。(運が良ければ200個荷物があっても150件分ということもあったりします。)
積込や移動の時間を省き、配達に使える時間はだいたい10時間くらいになるので、1時間に20件配れるとしても休憩を取らずに配り続けてやっと10時間で200件達成します。
しかし、1日で200件分の荷物があったとして順調に配っていても朝から夕方までに不在が30件以上出たりします。そうなると、30件の不在の内20件、当日に再配達依頼があればまた20件再配達をするので延べ220件になってしまいます。なので、200件は正直きついと思う人が多いと思います。
自分の1日における配達可能個数を超えてしまうと
休憩を取る暇が1秒すらなくなりますし、
休憩が取れないまま21時半ぐらいまで配達が伸びて、
締め作業をしながらパンを食べるなんてことになってしまいます。
また、繁忙期の物量が多い時は21時に配達が間に合わない日もあり、遅れるお客様1人1人に「物量がかなり多い為○分ほど遅れる可能性がございます。」という旨の謝罪の電話を配達員が自分自身で行なければならない為、忙しさは倍増します。
遅れる見通しはどのように判断するのかというと
基本的に1人のドライバーが1時間で配れる件数は約15〜35件なので、20-21時の時間内でその件数を超える荷量なのかどうかで判断します。
例えば20時になった時点で残りの未配達の荷物が30件分あると、そのドライバーがその地域で1時間に配達できる件数が約25件であれば、だいたい5件は遅れるという見通しが立ちます。
最後に配達する予定の荷物を最後から5-6件分電話しておきます。
そして、1人1地域が割り当てられていることが多い為、繁忙期に隣の地域のドライバーにスケットを頼むということも簡単にはできません。隣の地域のドライバーも同じようにバタバタと配達を頑張っています。
とは言っても、周りよりも飛び抜けて物量が多い日や車両トラブルがあり配達が進んでいない日には周辺地域のドライバー数人に声をかけておくと、配達が終わった人から続々とスケットに集結してくれる場合もあります。
ここまで繁忙期の話で少し脅してしまったかもしれませんが、繁忙期こそが稼ぎ時です。
🍅トマトも繁忙期では売上が60万円を超えました🍅
そして、色んなお客様に応援されながら街を走り回るのは意外にも楽しかったです。
たまに、みかんやりんご、おにぎりやパン、お茶など様々な物を用意していてくださる方もいて、ありがとうと言って頂ける仕事内容にとてもやりがいを感じることができました。
この年に2ヶ月程ある繁忙期さえ頑張れば、あとは【♯3 宅配ドライバーの1日】で紹介したスケジュールのように休憩を取りながら配達できます。
繁忙期の食事ですが、配達中にお腹が空いた場合は移動中にパンやおにぎりなどをこまめに食べるなどして対処しています。
その為配送前にパンやおにぎりなど運転しながらでも食べられるものを持っておくと安心です。
もし持参していない場合はコンビニの前を通る時があれば
寄れますがバタバタしていて大変なので、事前に準備しておく方がおすすめです。
今回は宅配業の繁忙期の様子について記しました。
繁忙期をこなすには慣れていないと大変だと思いますし、いきなり繁忙期からスタートしてしまうと周りも忙しく手伝える人も少なく、精神的にきついと思います。
もし初心者で宅配をやってみたいと言う方は、1月から4月ぐらいまでに委託契約を結んで7月の繁忙期までに配達に慣れておくのがおすすめです!
もしくは8月以降からスタートして12月の繁忙期に備えるように契約してもいいと思います。
しかし、夏場は体力的にきつく日射病の対策などもしないといけませんので8月からスタートする方はお気をつけ下さい。
では【繁忙期について】の説明はは以上です。
次は【♯6 契約不履行】について説明しています。業務委託ドライバーは契約を切られてしまうと、雇用保険がない為、急に収入がなくなることになります。
そういったリスクを回避する為にも、お客様や企業様に迷惑をかけないためにも大切な項目なので、興味のある方はぜひご参考程度にご覧ください。